歴戦の猛者感が半端ない!ホワイトベースがランバ・ラル隊に発見され、グフとザクの2機による奇襲を受けた。このピンチに、脱走していたアムロ・レイ(CV:古谷徹)もガンダムに乗り、急いで駆けつけた。ガンダムはグフをビームライフルで狙い撃ちしたが、ランバ・ラル(CV:広瀬正志)のグフは避けることなく完璧に見切り、視聴者を驚かせた。
【映像】全くライフルを避けないランバ・ラルのグフ(17分47秒ごろ~)
ホワイトベースを脱走していたアムロは、砂漠の中立地帯ソドンのレストランで偶然にもランバ・ラル隊と遭遇した。さらに運悪く、アムロを探していたフラウ・ボゥが見張りに見つかってしまい、アムロが地球連邦軍の一員であることもバレてしまった。
しかしランバはアムロに「戦場で会ったらこうはいかんぞ!頑張れよ!アムロくん」と声をかけ、2人を見逃してやることに。そのときランバは密かに部下ゼイガンに2人の尾行を命じており、結果的にホワイトベースの位置が発覚してしまった。
その後、ランバは部下とともにグフとザクに乗り込みホワイトベースに向かった。砂漠で休息していたアムロはそれに気づくと、急いでガンダムに乗り込みホワイトベースの援護に向かった。
ホワイトベースではガンキャノンとガンタンクが応戦していたが、戦況は劣勢を極めていた。ガンダムが到着した頃にはガンタンクはカタピラを破壊されて走行不能に、ガンキャノンもグフのヒート・ロッドによる電流攻撃を受けていた。
ガンダムはビームライフルでヒート・ロッドを撃ち抜き、ガンキャノンを救出。その後、グフに狙いを定めライフルを連射した。ランバはガンダムのパイロットがアムロだと気づかないまま、「正確な射撃だ」と称賛しつつも「それゆえ、コンピューターには予想しやすい」と、動くことなく攻撃をかわし切った。これにはアムロも「よ……避けもしないのか!」と驚きを隠せない。
ガンダムとグフの戦いは緊張感が漂う接近戦へと突入した。お互いのサーベルがコックピットギリギリをかすめる中、アムロは迫り来るグフの攻撃に見事なカウンターを合わせ、グフの両腕を切り下ろした。むき出しになったコックピットを通じて、両者は初めてお互いがパイロットだったことを知った。
幾多の戦場をくぐり抜けてきた経験でガンダムを追い詰めたランバだったが、モビルスーツの性能差を覆すことはできず、グフは大破し軍配はガンダムに上がった。敗北を認めながらも、ランバは「見事だな!しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ!そのモビルスーツの性能のおかげだということを忘れるな!」とアムロに言い残した。一方、この言葉が負け惜しみに聞こえてしまったアムロの姿には未熟さを感じるシーンともなった。
アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったものの、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれるなど空前のヒットに。現在に至るまで数多くのシリーズやスピンオフなどの派生作品が制作され、高い人気を誇る。
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