会見で日本製鉄の橋本会長が明らかにした訴訟は2つです。ひとつは、買収阻止を命じる大統領令を無効にし、審査をやり直すことです。被告はバイデン大統領や審査当局のイエレン財務長官らです。もうひとつは、買収を阻止して市場の独占を狙うアメリカでのライバル企業の「クリフス社」と、これに共謀した「全米鉄鋼労働組合」に対して損害賠償を請求するものです。

日本製鉄本社
拡大する

 ただ、裁判を進めるうえでの大きな壁があります。30日以内に買収放棄の手続きを終えるよう求める大統領令です。アメリカ企業の買収に詳しい弁護士によると、「期間延長の申請が大前提だが、それはかなり困難だ」ということです。30日経った時点で大統領令違反となり、買収が認められないだけでなく、アメリカでの企業活動が制限されるおそれもあるといいます。

 日本製鉄に残されたのは、いかに期間延長を認めさせ、速やかに勝訴に持ち込むかです。日本の一企業がアメリカの大統領を訴えるという前代未聞の事態に産業界はかたずをのんでいます。(ANNニュース

この記事の画像一覧
【映像】44歳と60歳で老化が急加速?老化した人の視界
【映像】44歳と60歳で老化が急加速?老化した人の視界
【映像】40年前は驚きの安さ!東京ディズニーランドの価格推移
【映像】40年前は驚きの安さ!東京ディズニーランドの価格推移
【映像】“めんどくさい恋人”みたい…わずらわしいサブスク解約問題
【映像】“めんどくさい恋人”みたい…わずらわしいサブスク解約問題
「自分は部長で優秀だと」 51歳でリストラは“ただのおじさん”?

■Pick Up
キー局全落ち!“下剋上“西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
「ABEMA NEWSチャンネル」知られざる番組制作の舞台裏

この記事の写真をみる(2枚)