やっとうれしい報告の時がやってきた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」1月9日の第2試合はEX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)が9月24日以来のトップ、個人2勝目を挙げた。昨年、一般女性との入籍を発表したものの、トップに恵まれずMリーグの場では勝利者インタビューを受けていなかった。この快勝でようやく入籍報告。新妻への感謝の思いを照れながら語った。
第1試合は大黒柱の勝又健志(連盟)が痛恨のトビラス。レギュラーシーズン突破のボーダーラインを考えればもう大敗はできない状況で、挽回を期して登板したのが松ヶ瀬だ。当試合は起家からセガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)、松ヶ瀬、U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)、赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)の並びでスタートした。
松ヶ瀬は東1局1本場、仲林から3900点(+300点、供託1000点)をロン。苦しい待ちに見えたカン5索待ちだったが、仕掛けた仲林から打ち出された赤5索をキャッチした。ゲーム展開を変える、衝撃のアガリが生まれたのは東2局。配牌で赤が2枚、ドラ六万が1枚というチャンス手を迎え、5巡目で満貫以上が確定のイーシャンテン。先に渡辺が仕掛けてテンパイしたが、12巡目に松ヶ瀬も追いついた。4・7筒待ちで打点は十分のためダマテン。これを終盤に渡辺からロン。タンヤオ・平和・一盃口・赤2・ドラ2の1万8000点(+300点)が成就し、一人大きなトップ目に立った。
醍醐に迫られた南1局1本場、ここで松ヶ瀬は効果的な満貫をツモ。次局にその醍醐へ満貫を放銃してしまい2着へ転落したが、南3局1本場にはその醍醐が渡辺へ満貫を放銃するという高打点の応酬。この局でまた松ヶ瀬がトップ目へ立った。南4局1本場は醍醐が渡辺からロンアガリを決めたが、打点は足らず松ヶ瀬が逃げ切りトップとなった。
久々の勝利者インタビュー、松ヶ瀬は万感の思いを込めるように「長かったですね」と一言。その後は「流れは切れなかったかなと思います」と、直近でチームが好調を取り戻していたこと、またその流れを継続させることができたことに触れた。
このトップを誰に捧げるかという質問については「10月3日に結婚して、そこからトップがなかったので、家で待っている妻に…」と照れながら語り、また先日入籍を発表したばかりの赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)が第1試合でトップを競っていた(2着)ことについては「ドキドキしていました。それだけはあっちゃならない。先にできて良かったです」。
最後もまた妻に向けて「これからもたくさんトップを取るので、待っていてください」と告げ、この様子にファンからは「ふたりで掴んだトップでしたね」「がせさん復権の日や!」「ガセよかったぞ!!!」と祝福の声が多数寄せられた。軍師で落とした試合を、勝利から遠ざかっていた松ヶ瀬がカバー。勝ち始めると止まらないチームだけに、ファンの期待も高まった。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)3万6300点/+56.3
2着 セガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)3万5400点/+15.4
3着 U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)2万4400点/▲15.6
4着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)3900点/▲56.1
【1月9日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +776.1(56/96)
2位 セガサミーフェニックス +523.5(56/96)
3位 U-NEXT Pirates +283.7(56/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +91.1(56/96)
5位 TEAM雷電 ▲37.4(56/96)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲99.1(56/96)
7位 EX風林火山 ▲267.9(58/96)
8位 渋谷ABEMAS ▲307.2(56/96)
9位 BEAST X ▲982.8(54/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)