アメリカとの国境に面するメキシコ・ティファナで、殺人事件や死亡事故を専門に活動するカメラマンのヘススさん(34歳)。麻薬カルテルから命を狙われたり、遺族に危害を加えられたりと、危険の多いこの仕事を彼はなぜ続けているのか。「気持ち悪い」という本音に蓋をし、遺体を撮り続ける原動力とは……。
【映像】閲覧注意!「撮りたくないな」番組Dが躊躇した殺人事件現場
1月11日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める番組『国境デスロード』#6が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。
番組前半で密着したのは、カメラマンのヘススさん(34歳)。活動拠点のメキシコ・ティファナでは、1日平均8件、最大で15件もの殺人事件が起こると、ヘススさんは話す。そして時には、ヘススさんのようなジャーナリストが標的にされることも。メキシコで発生する事件は、麻薬を製造・販売する組織である麻薬カルテルが関与していることが多く、口封じとしてジャーナリストが狙われるのだという。2000年以降に殺害されたメキシコ人ジャーナリストは、150人以上にも上る。
40分前に起こった殺人事件現場へ急行
