【写真・画像】「遺体を撮るのは正直気持ち悪い」「命を狙われることも」殺人事件専門のパパラッチ、恨みを買う危険な仕事を続ける理由 2枚目
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 「俺しかいない」という使命感に駆られ、ヘススさんが現場へ向かう背景には、大切な「師匠」の存在も。「全部彼から教わった。行ってはいけない地域や犯罪者の特徴とかね。師匠は20年間この仕事をしていて、Netflixにも協力していた」。彼が師匠と呼んで慕うマルゲリータさんは、2年前、現場に戻ってきた麻薬カルテルによって頭を撃たれ、52歳の若さでこの世を去った。ヘススさんは「現場の状況はどう?って電話したんだ。その通話中に射殺されたよ。電話の途中で声が聞こえなくなったんだ」と当時の状況を回想。亡くなった後は1週間、泣き続けたという。

 いつも共に行動していた師匠との、辛い別れを経験したヘススさん。泣き崩れる遺族の姿に心がひどく痛み、カメラの手元が狂ったり、ライブ配信中、言葉に詰まってしまったりすることもあるという。それでもこの仕事を続けるのは、亡くなったマルゲリータさんの「遺志を継ぎたい」という強い気持ちがあるためだ。「誰かがこの仕事をしないといけないんだ。亡くなった師匠の分も仕事をするよ」と、仕事にかける思いを口にしていた。

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