しかし鈴木大介は終わっていなかった。東4局、序盤に白をポンして手が進み、役満・大三元のイーシャンテン。さらに9筒も鳴けて七万と中のシャンポン待ちで高目大三元のテンパイを組んだ。中は鈴木優がすぐに掴んだが、ここからは打たれず。親の浅井が掴むと、ここは止まらなかった。「ロン!3万2000」と申告後、小刻みに震える指先が鈴木大介の気迫と緊張を物語っていた。
これでダントツとなった鈴木大介。南2局の親番でも浅井から親跳満をアガり、今期最大得点の9万1300点でゴールイン。チームは昨年12月2日以来18戦ぶり、自身も昨年9月30日以来13戦ぶりとなるトップを手に入れた。
試合後のインタビューは「情けないの一言。どうしてそうなっちゃったか、今は説明がつかないですが申し訳ございませんでした。優さんもリーチしている局面でしたし、すみませんでした。以後気を付けますとしか、言いようがないですね…」と反省しきり。また「個人戦なら、おそらくそのままズブズブだった」と、チーム戦だからこそ諦めず、その後のアガリに向かうことができたと語った。今回の大三元が記念すべきチーム初役満となったことについては「絶対いじられますよね…」とスタジオの笑いを誘った。
最後に「私の新年初アガリはチョンボでした。以後このようなことがないように、しっかりした麻雀を打って、少しでもチームに貢献したいと思います」と深々とお辞儀をした鈴木大介に、ファンからは「久々の勝利!」「頑張れ大介!!」「応援してます!」「がんばってくださいね」と応援の声が寄せられていた。
【第2試合結果】
1着 BEAST X・鈴木大介(連盟)9万1300点/+111.3
2着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)1万8600点/▲1.4
3着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)5900点/▲34.1
4着 セガサミーフェニックス・浅井堂岐(協会)-1万5800点/▲75.8
【1月13日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +776.1(56/96)
2位 セガサミーフェニックス +507.9(58/96)
3位 U-NEXT Pirates +295.5(58/96)
4位 TEAM雷電 +38.4(58/96)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +34.3(58/96)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲148.8(58/96)
7位 EX風林火山 ▲267.9(58/96)
8位 渋谷ABEMAS ▲274.5(58/96)
9位 BEAST X ▲1001.0(58/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





