人身取引の実情をよく知る人物にも話を聞いた。20歳から15年間、裏社会で生きてきた元暴力団幹部のAさんは「沖縄の方に人身売買で、よく連れて行っていた」と振り返る。「一番多いのは借金に追われている方。大阪でマンションを借りていて、4〜5人まで女の子が増えると飛行機に乗って連れて行く。多い時は月10人ほど。平均500〜1000万円で人身売買が行われ、対面して金額が決まればその場で現金でもらえる。女性には『借金を返しといてあげる』と言う。取り立ててが嫌だから、(借金を)なくすために2~3年頑張りなさいと言うが実際にはお金は返さない」借金を肩代わりしたと思わせ、性風俗店に売るのだという。

 男性にも人身取引はあるという。「『臓器を売れ』とフィリピンに連れて行く。腎臓は2つある、1つ売って300万円くらい。目ん玉1個100万円」。海外から日本へ売られるケースもある。「フィリピンの女の子らのダンスや歌を見る。その子らを30〜50万円で買って、日本に連れてきて、フィリピンパブで働かせる」「世の中に男と女しかいないから、(人身取引が)なくなると言うことはまずない」。

 現在は飲食店で働くYさんにスカウトに斡旋される女性に伝えたいことを聞くと「それが一番難しいかも。自分から望んで紹介してもらっている子も、行かざるを得なくて紹介してもらっている子もいるから。自分を大事にしてねということを伝えたい」と語った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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“性的搾取”日本の人身取引の実態
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