警視庁保安課が、オウム真理教事件以来30年ぶりに、特別捜査本部を設置した。その対象が、女性のスカウトグループだ。
SNSで募った女性を性風俗店に派遣したとして、スカウトグループの男らが逮捕された。2019〜2024年の5年間で、島根県を除く46都道府県の約350店舗に女性を斡旋し、紹介料として約70億円を受け取っていた。
スカウトグループの構成員は約300人で、SNSで集められた、いわゆる「トクリュウ」とみられる。組織内ではマネジャーやプレイヤーといった階層があり、店舗の開拓やスカウトなどを役割分担。女性の売り上げの15%がバックされ、部下の数に応じて「ねずみ講」式にスカウトの報酬が増える構図ができていた。
性風俗店への「人身取引」の実態を探るべく、新宿・歌舞伎町で取材した。「立ちんぼ」の経験もあるKさん(23)が、その手口を語る。「恋愛感情を混ぜ込むスカウトも増えている。男女の関係を持った上で、女の子に働かせて、実は男はお金目当てだったという」。
日本における人身取引の被害者数は、2016年以降、日本人の割合が増え、最新の統計では81%が日本人、被害者の大半が女性だ。しかし、公表されているのは、あくまで政府が把握している被害者に限られる。
“人身取引”被害者の証言■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上“西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・「ABEMA NEWSチャンネル」知られざる番組制作の舞台裏