埼玉県加須市議会議員の宮代翔太氏
【映像】「僕は仕事ができないダメ議員」 話題の投稿動画
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 先日、「税金泥棒ですみません…」と題された、ある市議会議員のX投稿が話題になった。

【映像】「僕は仕事ができないダメ議員」 話題の投稿動画

「年収700万円で年間300日休むことができる地方議員どうですか??とっても魅力的なお仕事だと思いませんか?さらには周りの人がヨイショしてくれるので偉くなった気分になれますよ?こんなおいしい仕事ですからそりゃ何期、何十年とやりたいですよね。当然子どもにも継がせたいですよね」(Xより、一部省略)

 地方議員がいかに楽で、“おいしい仕事”かをアピールする内容。投稿したのは、埼玉県加須市議会議員の宮代翔太氏。2023年の選挙で初当選(当時29)した1期目の無所属議員だ。プロフィールに「しがらみや忖度の無い孤高の政治家」を掲げる2児の父親で、元保育士。「前職の教員や保育士より、生活の質は格段に上がった。自分で仕事の時間を選べて、最高においしい」と語る。

 投稿の意図は、「地方議員のリアルはこんな実態だとまずは知ってもらい、考えていただきたかった」という問題提起。「市長・執行部が出してきた議案をチェックし、正しい税金の使い方かを判断する“ブレーキ”が我々の役割。一市議会議員に権力はないが、今はSNSなど個人の情報発信で戦える。議場では圧倒的に負けても、プロセスから結果まですべて発信することで、どちらが正しいかを見てもらえる」との考えを示した。

 また、大きな問題意識は「仕事をしない議員」の存在だ。「議会は年4回しかない。市に対して一般質問ができるが、2023年度は1回も質問しなかった議員が1人、1回のみが1人だった。質問をしないということは、その前の調査や市民の声がなかったのだと思う」。

 さらに、、議会以外での仕事は報告義務がないため、働いているかが不透明だと説明する。昨今では、議員報酬引き上げの動きもあるが、「理解できない」と否定的な考えを示す。

■「おいしい地方議員に自分もなっちゃいけない」
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