一瞬、その耳には「ポン」ではなく、「ロン」と聞こえたかもしれない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」、1月20日の第1試合、南4局でU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)が役満・大三元をテンパイ。中をポンした瞬間の動き、声に緊張感が漂うと、鳴かれた多井はあわや役満放銃のピンチだったかと悟り、青ざめる瞬間があった。
今期はEX風林火山・二階堂瑠美(連盟)が四暗刻、BEAST X・鈴木大介(連盟)が大三元と、2度の役満が飛び出している。これ以外にも役満のテンパイまでには多くの選手がたどり着いており、あと一歩というシーンにファンが何度も興奮してきた。
この日の役満チャンスはオーラス南4局だった。瑞原の配牌には白・發・中が1枚ずつあるだけ。1巡目で發が重なりはしたものの、大三元には程遠かった。ところが2巡目に白も対子にしたことで、雰囲気が一変。多井が捨てた發をポンして、まずは1種類の刻子を作り上げた。そして4巡目には白を暗刻にして2つ目クリア。さらに5巡目、中も対子にして俄然、大三元ムードが高まった。
青ざめる多井隆晴Mリーグ 日程
12月8日(月)
12月9日(火)




