医療法人メビアの鈴木高佳理事長は、『自由診療』の選択肢を広げる必要性を考えている。「医療の品質・技術・結果・満足度を高めていこうとすると、保険診療の範囲内ではできないことがある。理想を求めてきた中で、自由診療が増えてきた」と現状を説明。
ただ、国民皆保険制度は“セーフティーネット”の観点で必要だとし、「その中で自由診療にシフトできる部分を増やすこと。品質において、1年目の研修医の1例目の手術と、20〜30年目のベテラン医師の手術が、保険診療だと値段が一緒。良い面もあるかもしれないが、一般的な他の分野での常識とはかけ離れている。医療の根底を支える分野の責任とハードワークに見合うような保険点数になっていなく、特に手術部門・救命救急・小児医療・産婦人科などは点数を増やしていくべき」と訴えた。
こうした提言に、番組MCの古舘伊知郎は「ベーシックな部分で皆保険を残しておくのは、日本の宝だからいいと。一方で、弾力的に医師の保険点数の差は出てもいいはず。平等ばかりを見直して、自由と平等の綱引きに戻らなければダメだと思う」と受け止めていた。
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