隔週30万円を自腹で払い、移民のために炊き出しをするその男性医師のことを、ボランティア仲間は「聖人」と呼ぶ。しかしそんな彼には、炊き出しを終えた日の夜、密かに通う店があったのだ。密着取材によって、知られざる“裏の顔”が明らかになった。
大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)が、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着するドキュメントバラエティ『国境デスロード』の特別編が、ABEMAプレミアム限定で配信中。「国境タクシー」と題した特別編は、プジョルジョDがタクシーで国境を走り、どんな人が乗ってくるのかを検証する内容。『国境デスロード』の構想段階で撮影した映像を、特別編として編集したものだ。
今回プジョルジョDが訪れたのは、アメリカとの国境に面するメキシコの街・ティファナ。ドライバーを雇い、街をタクシーで走っていると、午後7時、1人の男性が乗車してきた。その男性は、ロサンゼルス出身の医師・ロイさん(70歳)。目的地はシーザーサラダ発祥の店として有名なレストラン「シーザーズ・プレイス」で、これから食事をするところなのだという。
移民に自腹で炊き出し…「聖人」と呼ばれる医師の男性

