■佐藤沙織里氏「日本一税金が安い減税特区に」「江戸城天守閣の再建を」
無所属の佐藤沙織里氏は、税理士・公認会計士。昨年行われた衆議院選挙では、千代田区を含む東京1区で出馬した経験を持つ。掲げる政策の一つも「千代田区を日本一税金が安い減税特区にする」ことだ。「日本一豊かな区と言われていて、財源がある区だからこそ、減税特区を目指したい。住民税を10%カット、健康保険料の均等割など減免で1人当たり7万6000円、手取りを増やすことを実現したい」と、政策を打ち出した。
また「伝統と文化に溢れている区」とも述べ、それを軸とした政策が「江戸城の天守閣の再建」だ。「これにはすごくいい点がある。ビジネスになる、伝統も守れる、人々の暮らしも守れると、おいしいところ取りだ。千代田区にいろいろと福祉施設を増やしたいが、それをやるにも、土地が高い。住民サービスを充実させるためには、区が何かしらの収入源を持っている必要がある。千代田区は観光に適した施設はたくさんあるが、なかなか有効活用されておらず、外国人観光客はちょっと減っている。その点も、日本に行ったら、東京に行ったら『じゃあ天守閣を見てみよう』というシンボルになればいい」と述べた。
また佐藤氏は千代田区で学び、働いてきたという。「千代田区は皇居を中心にドーナツ型で、下半分はビジネス街で住民は6%ぐらい。あとの90%以上が上半分だ。下半分に関しては、もうどんどん規制緩和していって、アジア最大のベンチャー都市へと、もっともっと進めていい」とした。
■現区長・樋口高顕氏「千代田の新時代に向けて限りない挑戦をしたい」
