■情報キャパオーバーで脳疲労
東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏は、「普段から疲れている日本人は、約8割いる」といい、「都内の場合、朝7時半ぐらいに家を出ても、帰ってきたら7時ぐらいで、外に約12時間いる。ライオンでも働く時間は1日4時間。人間だけが特殊なことをしているし、環境、社会が変わっただけで、12時間も働かなくてはいけなくなった。集中しなくてはいけない時間が増えていると、脳疲労を起こす」。
梶本氏は、脳疲労について、「自律神経の緊張を司る視床下部という、脳のど真ん中にある部分が疲れる。それを眉間のところにある眼窩前頭へ送った時に、疲労感という形で、だるくなった、しんどい、となる。すると、これ以上負荷をかけないようにするということが起きる」と説明する。
具体的には、「車の運転が好きな人も、2時間くらいで飽きてくるのは、まさに脳疲労だ。本当はその段階でやめるべきだが、そこを無視してしまったら、結果的にその後眠くなったり、最後にはパフォーマンスが落ちて事故が増えたりする」と付け加えた。
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