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【映像】山崎監督、“ちょいワル“から逆転の瞬間

 全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ1回戦第2試合、関西B 対 中国・四国が2月1日に放送された。中国・四国の山崎隆之監督は、勝負所の中堅戦で圧巻の逆転術を披露。山崎ワールド全開の一局に、ファンからは「うわーヤバすぎる」「やまちゃんキャー」と歓喜の声が押し寄せていた。

【映像】山崎監督、“ちょいワル“から逆転の瞬間

 2連勝で迎えた中堅戦は、広島市出身の山崎隆之監督(43)が担当。奈良市出身の実力者・斎藤慎太郎八段(31)との対戦となった。対局前、山崎八段は「みなさん、休憩しておいてください」との謎発言。勝利に対する自信からかと思われたものの、「(斎藤八段との対戦を)避けたつもりのオーダーだったんですけど…。本番でも練習でもいつも痛い目にあっていて、手の内も全部バレているので…」とトーンダウン。秘策がある素振りも見せていたが、地域ファンへ「優勢になれなかった瞬間厳しくなるので、休憩してもらってもいいです」と低めのテンションで対局へと向かった。

 正統派と超力戦派、タイプの異なる実力者同士の一戦は、先手の斎藤八段が主導権を握る展開に。じりいりとリードを広げて終盤戦へと向かっていた。プクっと頬を膨らませながら苦しい時間を過ごしていた山崎監督だったが、飛車銀両取りを打たせて手抜く勝負手から激しい攻め合いへと発展した。

 後手の弱体化かと見られている中、一瞬の切れ味で“ちょいワル”からの逆転に成功。端で手を作り、右辺で飛車を取らせて踏み込むという勝負術を見せつけ、タイトル経験者の斎藤八段も抵抗できないほどの鮮やかな勝利を飾ってみせた。

 山崎ワールド全開の逆転勝利に、ファンは大歓喜。「すげええええええ」「山ちゃんきたー」「すごいちょいワルだったな」「やまちゃあああああああん」「うわーヤバすぎる」「やまちゃんキャー」「ちょい悪健在」「フィッシャーはこれがあるからおもしろい」「やってこいの山崎ワールドすごいよ」「斎藤先生の持ち味が」「ちょい悪ってレベルじゃねーぞw」とコメントが殺到していた。

 山崎監督は「形作りをしようという心境で行くことができたのがありがたかったです」とちょいワルな笑顔で一局を振り返っていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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