頼れる後輩たちを前に、ボヤキが止まらなかった。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ1回戦第2試合、関西B 対 中国・四国が2月1日に放送された。自身の負けにより初戦を落とした関西B監督の畠山鎮八段(55)は、自軍に流れを引き寄せることができなかった悔しさからがっくりボヤキまくり。あまりのコミカルな表情に、ファンの間では爆笑が沸き起こっていた。
九番勝負の流れを決める先鋒戦では、熱血漢の畠山監督が出陣。岡山県倉敷市出身で大会初出場となる狩山幹生五段(23)との対戦に向かった。畠山監督の矢倉に対し、後手の狩山五段は急戦調の出だしに。じりじりとした序・中盤戦が繰り広げられた。
しかし、終盤戦はジェットコースターのような展開に。歩切れとなった畠山監督の力強い▲5六香には、関西Bの控室からも「お~!」「反射神経がスゴイ!」と歓声が上がった。ここから畠山監督がベテランの技で抜け出したかと思われたが、狩山五段と言えば強靭な受け将棋が魅力の新鋭。綱渡りのような受けで畠山監督の猛攻を耐えきり、形勢を押し戻してみせた。最後は銀1枚の差で狩山五段が勝利。初戦は中国・四国が白星を飾ることとなった。
大激戦となった終盤戦からの決着に、自軍の控室に戻った畠山監督はガックリ。「五転六転してるんだろうけど、最後何してるんだ…。情けない、ひどい…、もう引退だぁ~」と机に突っ伏す場面も。同じ関西B所属で奈良市出身の愛弟子・斎藤慎太郎八段(31)が「すごい勢いで行っていましたけど」、大阪府八尾市出身の大石直嗣七段(35)も「5六香がビシッと!」とすかさずフォローしたものの、畠山八段はぼやきまくりだ。「血圧低くて医者通ってるのに、8四金から何かあるのかって…もう、ひどい…」と止まらなくなっていた。
畠山八段の様子に、ファンは爆笑。「さいたろう慰めたって…」「敗因=血圧」「かわいい」「面白い」「ハタチンw」「いいねえはたちんw」「凹みすぎw」「めっちゃぼやいてるw」の他、「監督ちゃんと悔しがるのが良い」「はたちん頑張ったw」「畠山さん頑張ったよ」と労いの声も多数寄せられていた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)