迎えた南4局、堀は竹内に満貫ツモで届く差にいた。ドラ三万を2枚使った平和、仕掛けても満貫が見えるイーシャンテンから、自力でテンパイしたのが10巡目だ。一・四万待ちで高目はタンヤオと一盃口。ここで堀は意を決し、逆転を期すリーチに打って出た。竹内も東を暗刻にして同じ待ち。最後までめくり合いとなり、決着は17巡目。ド高目の四万を静かに引き込み、リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・一盃口・三色同順・ドラ2の1万6000点が完成した。これで堀は個人9勝目。
紅潮した顔つきで試合後のインタビューを受けた堀。恒例の「うれしいです」から始まり、“至極の1局”はオーラスの逆転弾を挙げた。「やっぱりあれツモれるのとツモれないかはすごい違いなんで…。麻雀の醍醐味、見ている方にも伝わるんじゃないかくらいの。めちゃくちゃうれしいツモでしたね」。またそれに加えて「僕の予定では、元太がオリて(その他の選手の)どちらかが向かってきて、出アガリで(決着)というイメージだった」と、最後までめくり合いになったことについては意外だったと明かした。
ボーダー上で争うチームを沈めてのトップ。この結果については「最高の並びで、希望が出て来た」と手応え。それに加えて「ずっと悲しい思いを、サクラナイツを応援してくれている方にはさせてきたと思うのですが、いろいろ楽しくなってきたんじゃないかと思って、ホッとしています」とまとめた。ファンはこの勝利に「堀ぽよ大好き」「シンゴー!シンゴー!」「楽しくなって来た!」「おいつけおいこせ!!」と反響を寄せ、チームの躍進に向けてエールを送っていた。
【第1試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)4万5700点/+65.7
2着 セガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)3万3300点/+13.3
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万4500点/▲25.5
4着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)6500点/▲53.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





