多くの人からエネルギーを吸収し成長していった人造人間セル(CV:若本規夫)。徐々に知性をつけていくと、感情をあらわにするようになる。そして、進化に必要な人造人間17号と18号を見つけた際には、「ぶるぁぁぁぁぁ!」と大興奮で飛んでいった姿が印象的だ。セルといえばこの叫び声がすぐ頭に浮かんでくるという人もいるのではないだろうか。
【映像】セル「見つけたぞ…グッドタイミングゥゥ」(8分31秒ごろ~)
孫悟空が心臓病に倒れた後、17号・18号が現れた。トランクスや超サイヤ人になったベジータですらまったく歯が立たない圧倒的な強さを誇る彼らに対抗するため、ピッコロ(CV:古川登志夫)は神様と融合。超サイヤ人を超えるほどの力を手に入れるとともに、神様の記憶を通じて新たな脅威・セルの存在を知った。
ピッコロは1万5000人もの住民が消えたジンジャータウンに急行し、そこでセルと対峙。セルには逃げられたものの、未来から来た存在であり、17号・18号を吸収することで完全体になることを知った。
以降、ピッコロたちはセルの完全体化を阻止すべく追跡を続けたが、セルは人間たちから生体エネルギーを吸収しながら巧みに潜伏したため、なかなか見つけ出せずにいた。そんな中、ピッコロのいるカメハウスに、ついに17号・18号が悟空の行方を捜してやってきた。
悟空の居場所を尋ねる17号に対し、ピッコロが拒否したことで、戦闘が始まった。戦いが激しさを増すにつれてピッコロの出す気も上昇していく。その強大な気がセルに察知されてしまった。セルは「ヤツがこれほどのパゥワーで戦う相手は……17号たちしかいな~い! 見つけたぞ! グッドタイミングゥゥ!」とテンション爆上げ。目の前で震える人間など目に入らない様子で、特有の羽音を響かせながら猛烈なスピードで飛びだした。
完全体に近づく絶好のチャンスが訪れたことがよほど嬉しかったのか、セルは「すぐに行く! 待っていろ! 私のパゥワーはすでにお前たちを越えているぅぅ! ぶるぁぁぁぁぁ!」と巻き舌全開で大絶叫。ピッコロたちのもとに全速力で向かって行ったのだった。
完全体となったセルは時折高尚ですらある言葉を話すが、それ以上に強烈なインパクトを残したのがこの「ぶるぁぁぁぁぁ!」という叫び声ではないだろうか。セルといえばこのシーンが真っ先に思い浮かぶというファンも多いだろう。
ちなみに、このシーンは「ドラゴンボールZ」と「ドラゴンボール改」でセルのテンションの上がり方も異なっている。気になったら、見比べてみるのも面白いかも!
アニメ「ドラゴンボール改」は、1989年から1996年まで放送されたアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版。サイヤ人編~人造人間・セル編までの第1期が2009年4月から2011年3月にかけて放送され、魔人ブウ編の第2期が2014年4月から2015年6月に放送された。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明氏による大ヒット漫画で、シリーズ累計発行部数は全世界で2億6000万部を超える。「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月よりスタートした。
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