第18回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメント決勝が2月11日、東京都千代田区の「有楽町朝日ホール」で行われ、近藤誠也八段(28)が井田明宏五段(28)に124手で勝利。自身初となる棋戦優勝を決めた。
プロ入りから10年目の近藤八段が、嬉しい初栄冠を手にした。前期の竜王挑戦者だった佐々木勇気八段(30)ら、超強敵を撃破した決勝戦では、同学年の井田五段と激突。両者は公式戦初対戦とあり、大きな注目を集めていた。本局では、先手の井田五段が得意の雁木を志向。形勢互角の激しい攻防戦が繰り広げられた。
今期の順位戦B級1組で最終局を残して初のA級昇級、八段への昇段を決めたばかりの近藤八段は、初の大舞台でも動じない。攻め急がずに冷静な対応を見せて、一瞬の隙から抜け出すことに成功した。井田五段も簡単には倒れず粘りを見せたが、近藤八段の背中は遠い。冷静沈着な指し回しを見せた近藤八段が勝利を飾り、初の朝日杯優勝を決めた。
初優勝を決めた近藤八段は、「はじめて棋戦優勝することができて嬉しく思う。この大舞台で自分らしい将棋が指せたことも良かった」と晴れやかな表情を見せていた。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で、優勝賞金は750万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





