群馬のサーブを受けたKUROBEは、レフトからアウトサイドヒッターのレーナ・シュティグロートが勢い良く助走をつけて飛び跳ねてスパイクを放った。その瞬間、完璧なタイミングでブロックに飛んだ中野康羽の手に当たってボールはKUROBEのコートへ落下。184cmのドイツ代表アタッカーを、171cmの22歳が完璧に封じた瞬間だった。

 注目のシーンは、その直後だった。ポイントを挙げた中野が両腕をたたんでガッツポーズすると、なぜか小刻みに震えながら“驚いている”表情を見せたのだ。先輩ミドルブロッカーの道下ひなのに頭をポンポンと叩かれながら、チームメートに向かって「ブロック決めちゃった」「止めちゃった」といった顔をしながら喜びを分かち合っていた。中継の実況・滝沢柚紀子氏も「この表情」と一言だけ伝える印象的なシーンとなった。

 中野は、2024年12月に新シーズンからの加入内定が発表された現役大学生選手。一足早くSVリーグにデビューすると、この試合も4本のアタックと2本のブロックポイントをマーク。日本体育大学のキャプテンとしてインカレで2連覇を達成し、2024年の東日本インカレ最優秀選手に輝いた“大学No.1選手”として、その期待に応えるような活躍を披露している。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)

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