浮島のサーブから始まったラリーは、互いに一度ずつ返して、群馬がチャンスアタックを迎えた場面だ。セッターの閑田千尋が完璧なトスをライトに送ると、ドンピシャのタイミングでスパイクしたのが塩崎葵葉だ。177cmのミドルブロッカーが捉えたボールは、ものすごい勢いで相手コートへ。直後、場内が騒然とする。
サーブから後衛のレフトに戻っていた浮島は正面でスパイクを受けると、その反動で体が後方へのけぞってしまう。一見すると、ボールが顔面を直撃したようにも映った衝撃の一打だった。浮島はそのまま両足を開いた状態から腰が砕けるように地面に座り込んでしまい、相手のスパイクの威力に呆然としているようだった。
スローで実際に見ると浮島は抜群の反射神経で両腕を上げて反応できていたことで、ボールを顔の前で当てることには成功。相手チームにポイントこそ奪われてしまったものの、あわや顔面直撃という惨事を免れた。
このインパクト絶大のシーンには、ラリーを歓声と共に見守っていた観客も思わずトーンが変わり、ホームチームのオポジットを襲った出来事に騒然としている様子だった。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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