■選挙のSNS利用は規制?許可?
今や日常生活にインターネットが欠かせない時代において候補者、有権者の多くがSNSを利用している。候補者はSNSで自由に発信し、それを有権者が見るというのが当たり前になりつつある中、自民党はSNSによる偽情報の拡散を防ぐため、事業者の責任を明確化するなど対応策を協議している。時代に合わせて変化も求められる中、選挙のSNS利用にはどう向き合うか。
岸谷蘭丸氏 SNS規制には反対派だ。どこまでという基準が作れない。それこそ昔、トランプがTwitter(現X)で垢BANにもなったが、SNSで発信しないと勝てない状況にもなってきている。むしろ僕は、SNSの方がファクトチェックできると思っている。Xではコミュニティノートという便利な機能がついているし、その辺のメディアとしてのあり方も変わってきている。それに政治家本人がXをやっちゃいけないとなっても、支援者が勝手にやり出すわけで、結局あんまり意味はない。そういう不毛な規制をやるぐらいなら『みんな頑張ってね。SNSどうぞ』というふうにやっていくのが一番盛り上がるし、合理的だ。
池下卓氏 公職選挙法がやはり時代に遅れている。直近で言うと2013年、インターネット選挙が解禁されたというのがある。その後にLINEとかいろいろなものが出てきて、今の法律では対応できていないのが現実だ。こういう法律も時代に即して、できるだけ機敏に変えていく必要はある。国会の政治改革特別委員会の中で、選挙改正の法案が出てくる。自民党がベースを作っているが、SNSはまさに議論、論点に上がっている。だが、どこまでいいのか、表現の自由はどこまで許されるのか、細かい規定は作りきれない。
EXIT兼近大樹 そもそもグレーなものでずっとやってきている中で、急に真っ白にしようというのは難しい。選挙においてSNSはやっぱり便利なもの。だから僕は免許制がいいと思う。車もそうだが、便利なものができた、でも人を殺す可能性があるし危ないからやめましょうじゃなく、車は免許を持てばみんな誰でも乗れる。ただ違反をしたら罰則があり、免許取り消しになる。SNSも免許制にしていかないときつい。免許を持っていない人が暴れ回っていて、それがいろいろな人に危険で、誰かを傷つけている可能性がある。こういうことをしたら誰かが傷つく、ケガをする、死ぬということを学べる環境がないから、今こんなことになっている。早めに免許にすれば、車と同じようにすごい発展につながるのではないか。
(『ABEMA Prime』より)



