コメの価格高騰は消費者にとって大問題なのに、なぜ農水省はなかなか動かなかったのか。「農家やJA農協にとって価格高騰は儲けにつながるから悪い状況ではない。農家を支援する立場の農水省は以前のような買取り制度には戻りたくないため、価格は下げたくないのが本音。農水省は消費者ではなく農家の方を向いている」(青山和弘氏)

 今回のコメ騒動について青山氏は「日本の食料政策の転換点になるかもしれないぐらいの大きな出来事」と明言。価格高騰の原因については「江藤農水大臣は『2023年の異常気象による不作』と『インバウンドの増加』と説明している。また、こういう状況の中で、業者が買い占めてとってあるのではないかと言われている。例えば今年もまだ端境期で、お米が収穫できるのは秋なので、夏から秋にかけて不足したときに向かって出していこうとしてとっているんじゃないか。ただお米はとっておくと悪くなってしまう。どこかで放出しないといけない。これだけ高値なのになぜ放出していないのか、まだ謎が多い状況だ」としながらも、「どこかで得をしている人が間違いなくいる」と説明した。

「今回、備蓄米の放出を決めたことによって、価格は一定程度低下してきて、一気に出てくる可能性もあるが、様子を見ないとわからない」とも語った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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