世界ラリー選手権(WRC)第二戦「ラリー・スウェーデン」で、トヨタの新鋭ドライバーが破損したリアバンパーを引きずりながら疾走。巧みなアクセルワーク映像にも注目が集まっている。
2024年のWRC2カテゴリーで年間王者を獲得したサミ・パヤリは、将来性を買われた形で、今季からトヨタのセカンドチームであるTGR-WRT2に加入。開幕戦の「ラリー・モンテカルロ」に続いて、ここスウェーデンが今季2度目のWRC1カテゴリーでの出走となった。
しかしスウェーデンはシーズン唯一のフルスノーラリー。コースには雪が降り積もり、ガチガチのアイスバーンになっている箇所もある。さらにSS10「サースジョリデン」は、農園地帯を突っ切る、アベレージスピードの高い難関コースだ。
WRC1クラスの3番手でスタートしたパヤリが駆るGRヤリスの走行シーンが映ると、ワイプでパヤリの足元付近の映像も映し出される。解説のピエール北川氏によれば、「右足でアクセル、左足ブレーキを操る様子がわかります」と言うことで、微妙な踏み加減で操る神業的なペダルワークに、視聴者から「足元カメラおもしろい」とのコメントもあがっていた。
さらに、北川氏が「ボディを雪の壁にだいぶぶつけていますね。後のバンパーが破損しています。昨日より完全に自分のなかでギアを上げている感じですね」と解説。たしかによく見ると、破損したリアバンパーがボディ横側にはみ出ている。
ハイスピードを維持するため、コース脇の雪壁にボディをぶつけながら走行したサミ・パヤリの走りに対し、視聴者からは、「リヤバンパー」「お釣りが多めなのか」「雪壁はぶつけてなんぼ」「壊れてた方が速いw」と応援するようなコメントが並んだ。
そのままパヤリは暫定トップタイムを記録し、SS10を7位でフィニッシュ。ステージによってはトップ3に食い込む走りを見せたが、最終的には総合7位となった。次の戦いでも若手ドライバーのアグレッシブな走りに期待したい。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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