ニミル・アブデルアジズは後ろから来るボールに対し、身体を90度回転することでスパイクの体勢を強引に作り出すと、そのまま右足で踏み切る。そして滞空時間の長いジャンプから右腕を振り抜き、強烈なアタックを繰り出したのだ。
力強い一撃が相手コート奥に飛んでいく。予期せぬ攻撃にSTINGS愛知の選手は一歩も動けず、ボールは左奥のライン際に落ちる。落下地点がコート内と外のギリギリな場所でもあったが、目の前で見ていた線審は即座に旗を下げてコート内に決まったことを宣告した。
それを見たアブデルアジズは人差し指を下に向けた後、チームメイトと同点弾に歓喜。実況の竹内義貴氏もその様子を「『これは入っているよ』とニミルは人差し指を下に向けます」と伝えている。
最高到達点365cmを誇る201cm90kgのアブデルアジズは、その後も類まれなる身体能力を遺憾なく発揮。アタックでの22得点を含め、この試合で最多の32得点を叩き出し、チームのストレート勝利に貢献した。今節の結果、アブデルアジズは得点数を850に伸ばし、2位に135得点の差を付けて得点ランキングを独走中。チームも4月の第3週に開幕するチャンピオンシップへの進出を決めた。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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