日本時間16日まで行われたWRC(世界ラリー選手権)第2戦「ラリー・スウェーデン」。全14戦で唯一となるフルスノーラリーで、雪で覆われたコースを世界最速の公道マシンがダイナミックにドリフトする姿が注目を集めている。
今大会は、首都・ストックホルムの北に位置する町「ウーメオー」をベースに、4日間に渡って18のステージで競われる。デイ1に開催されたSS1は、5.16キロと走行距離は短いが、氷と雪で覆われた路面に加えて夜間の走行という難関ステージ。しかしそこは百戦錬磨のラリードライバーたち。雪上であっても、まるでマシンを手足のごとく操り、豪快かつ華麗にドリフトを決めるシーンが映し出される。
まずはトヨタの新鋭、サミ・パヤリ。俯瞰映像では、白いGRヤリスが真っ白いコース上を美しい弧を描くように走り、低い位置のカメラでは、リアを豪快に流しながら白煙をあげて駆け抜ける姿が収めされている。
後半は、今季からヒョンデに加入したアドリアン・フルモーだ。右コーナーの侵入で雪に足元を取られて勢いを失ったかと思いきや、立ち上がりで一気に加速感を増し、爆音とともにコーナーを立ち上がっていく姿が圧巻だ。
やはりナイトステージで雪を巻き上げながら疾走する世界最速ラリーカーの姿は大迫力。この後、4日間の競技を終えてパヤリは総合7位、一方フルモーはデイ3のクラッシュでリタイアとなったが、シーズン唯一のフルスノーラリーで次代のトップドライバーの技術が光った一幕だった。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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