■将来のメリット・デメリットは

マイナ保険証のメリット・デメリット
拡大する

 切り替えに踏み切れない人もいるが、推進派としては、やはり大きなメリットがあると訴える。前参議院議員の音喜多駿氏は「紙の方がいい方のお気持ちはわかる」と前置きした上で、「個人の感情も大事だが、社会全体のことを考えれば、やはりマイナカードを徹底していくという方針はずらすべきではない。医療費は年間45兆円を突破し、放っておけば少子高齢化が進んで1兆円ずつ増えていく。マイナカードなどのデジタル化が進んでいけば、この医療費はまだ抑制できる可能性が非常に高い。医療費の増大に歯止めがかからないが、残念ながら今の日本には紙の方がいいとか、昔の方が良かったというノスタルジーに付き合う余裕はない」と持論を展開した。

 またライターのヨッピー氏も、デメリットよりもメリットを強く感じるという。「デメリットは、技術革新などで頑張れば消していけるもの。メリットの部分はどんどん増える可能性が高い。今でも確定申告の時にマイナ保険証があると、いくら病院に使ったかなど一覧でガッと出る。サラリーマンの人はあまり確定申告しないからそのメリットを感じないかもしれないが、僕は自由業だから本当に便利になった」と語った。さらには「将来的に銀行口座と紐づいて、確定申告をそもそもやらなくていい、『君の税金はいくらだ』と自動的に来るみたいな時代が、おそらく来るんだろうと思っている。今のところメリット・デメリットを比べてそんなに大差がないなと思っているかもしれないが、将来的には絶対メリットの方が強くなる。絶対に進めるべきで(紙の保険証の)復活とかナンセンスなことを言っていてはダメ」と語っていた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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マイナ保険証 解除申請が累計5.8万件...不安・不信感 どう解消??
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