■リセットする人の特徴は「周囲に気遣いをしてしまう」 改善方法は?

石田光規氏
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 「株式会社クロス・マーケティング調査」によると、人間関係のリセット経験あり38%、今後リセットしたい24%。リセットの対象は友人・知人が60%、職場の人が28%。きっかけは、ライフスタイルや生活環境が変わった、面倒、うっとうしい、嫌になったなどが挙げられる。

 早稲田大学教授・社会学者の石田光規氏は、人間関係をリセットする人の特徴について、「周囲に気遣いをしてしまう人は多い。キャラを作ったりして、けんかができない人。なかなか自分のことを言えずに、周囲に合わせてやっているうちに、だんだん疲れてきてしまい、そのときにけんかして仲直りせず、リセットしてまた次の関係に進む方が多い」と説明する。

 コミュ力が高いということか。石田氏は「そうだ。結局のところ、人の輪に入ることはできるが、本人はかなりそこに労力を使っている。そうなってくると、リセットしたくなってしまう。だから、なかなか難しい。親しくないからいいのではなくて、そこに入ってしまうと一生懸命演じてしまったりしてしまう」と答えた。

 リセットすることのデメリットは、「逃げグセがつく」「信頼できる人間関係を構築しづらい」「人との出会いが雑になりがち」「軽薄な人間だと思われる」ことだという。「リセットすると、人と会う体力が落ちていき、ますます人と会いづらくなってしまう」。

 改善方法について、石田氏は「どこかの場所に足を運んでみる」ことだといい、「本を読むとかでもいい。わざわざ人と話して、明るく振る舞う必要はないと思う。友達になるとかは、もうちょっと後で判断するぐらいがいい」との考えを示した。

(『ABEMA Prime』より)

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