■上司が録音するケースも「経営者は指摘してくれる人がいない」

上司が録音するケースも ChatGPTで自己フィードバック
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 録音は部下だけでなく、上司が行うケースもある。栃木県で介護会社を経営する「One-or-Eight」中村洋文社長は、就寝中を含めて、ほぼ24時間記録する日もあるという。「職員から『言った』『言わない』があり、逆に僕も言ったことを忘れているのではないかなと」。

 証拠を残す目的以外で、危機管理や自己分析にも活用している。音声データをChatGPTに読み込ませ、自分の言動の問題点に気づく機会にもしている。「『法的にリスクが高い』『リスクは中レベルだ』と出てくる。経営者はなかなか指摘してくれる人がいない。有効なパートナーになっていると思う」と語る。

■“秘密録音”は犯罪?法的な線引きは
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