バイク事故による4年半のブランクから2022年に復活。怒涛の4連勝で劇的カムバックを演じた岩尾だが、昨年9月の鬼山太朗戦で敗戦。仕切り直しの一戦となる。対戦相手にはK-1初参戦となる九州の雄・河野。河野は他団体で5つのベルトを腰に巻いた実力者だ。

 開始から強いプレッシャーをかけローを蹴る河野。一方、ロープ際に追い詰められるシーンも狭いスペースで鋭いミドルキックを放つ岩尾は、ボディから顔面とテンポ良く上下の打ち分けで相手の動きを止めると、強烈な拳を河野のボディにねじ込んだ。

 さらに岩尾の下がりながらの上下の打ち分けも強い。河野も前に出て手数でこそ劣っていないはずだが、終始劣勢の場面にABEMA解説の卜部功也は「(河野選手の攻撃も悪くないが)岩尾のリターンが早すぎて手を出しているのに逆にもらっている」と岩尾の圧倒的なスピードについて言及した。

 そんな言葉の矢先、再び岩尾の左のボディ。「バシッ」と乾いた音の後、顔面ヘ左右のフック連打を浴びせると河野が後方にダウン。1ラウンド終了間際、残り15秒という時間に救われるが解説の石川直生も「ボディも効かされて、顔面にも飛んでくる、非常に厄介」と岩尾の強さにコメント。ファンも「強いね」「はやいはやい」「岩尾のセンスまじですごい」と舌を巻く。

 2ラウンド、ダメージも残る河野がパンチで逆転を狙い前に出る。強引にコーナーに追い詰めるがあっさり剥がされ、ロープを背にした岩尾の連打を被弾。前ラウンドに続き強烈な左のボディ、同じモーションから顔面と次々に叩き込む。

 相手の動きに合わせ、より早いパンチで圧倒する岩尾は、近い距離で右、右、右、左アッパー、右ミドルと無双状態。拳がクロスする打ち合いにも勝利し、右で顎にガツンと叩き込むと、河野はこの試合2度目のダウン。もはや一方的に被弾を続ける河野の様子に放送席からは「これは…ん~」と心配な様子。

 試合再開後も岩尾のパンチを浴び続ける状況にファンからは「腹が効いているからガードが下がってる」「もう相手ならん」「レフェリー止めろ」「セコンドもタオル投げて」といった悲痛な声。そんな中、ボディ2発、顔面に2発ストレートを打ち抜く3度目のダウン。この瞬間、放送席からは「あぁ、ダメだ」の声。直後、レフェリーが試合を止めた。

 前回の敗戦を払拭するインパクトのある勝利で存在感を改めて示した岩尾。卜部、石川の両氏も「チャンピオンを狙える位置に来た」とその強さを絶賛した。

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【映像】衝撃の3ダウンKO
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女子高生ファイター、“見えない”右ハイで衝撃ダウン
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“立ったまま”ダウンの衝撃KO 劇的決着に「5秒くらい意識がなかった」
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