団体職員・つみれさん(右列、下段)
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 元DeNAで株式会社「Momentor」代表の坂井風太氏は、「ゴーレム効果といって、“自分は周りにダメだと思われている”と考えて萎縮し、また周りの目を気にする、というループに陥ってしまう。ご自身の評価がどうであれ、プレイヤーの時に活躍していないと、簡単に管理職には選ばれないだろう。これはマネジメントに適応する過渡期で、無能にはつながらないと思う」との見方を示す。

 坂井氏は「“無能”な人なんていない」という考え方だ。能力には環境・状況依存性があり、無能というのはその環境にフィットしていないだけで、個人の能力のせいにするのは過度な個人責任社会だとみている。

 その上で、「無能」は会社側によって決まる部分が大きいと指摘。「“あいつは優秀だから”“優秀なプレイヤーだったから”という粗い見方で、とりあえず抜擢する。しかし、こうした状況で実力を発揮できる、というものがあるはずで、そこは会社側のアサインの問題だ」とした。

■意識すべきはマネージャー?プレイヤー個人?
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