■依存症回復施設が社会復帰のきっかけに

塚本堅一さん
拡大する

 塚本さんが立ち直るきっかけを掴んだのは、依存症の回復施設に通うようになってからだ。「1人で頑張らなきゃと思って過ごしていたし、鬱にもなって外に出られない状況でアドバイスをもらい、依存症の回復施設に行くようになった。同じように薬物で逮捕された人が意外にいるのだと教えてもらって、8カ月通った。私以外にも薬物で逮捕された経験があったり、そこから社会に戻る人も意外にいるのだと、恥ずかしながら初めて目の当たりにした。それが私の中ではすごく効果があった。私もまた社会に戻ってもいいのだと思えた」。今ではその経験を活かし、依存症予防教育アドバイザーという職にも就いている。

 苦しみながらも社会復帰を果たした塚本さん。薬物に手を染めてしまった人が、再犯することを防ぐ「2次予防」「3次予防」について、呼びかけを続けていく。「みんながあまり知らない、考えたことがないと思う。私はそういうことを考えている人たちとたくさん出会い、味方もいると思えて社会に戻ることができた。その人たちの話を集め、記事を書いてもいる。ちょっとずつでもいいから、広めていきたいと思う」。
(『ABEMA Prime』より)
 

この記事の画像一覧
違法薬物で逮捕...元NHKアナの“その後”
違法薬物で逮捕...元NHKアナの“その後”
男らしさが悩みの種に?相談できない&理解されない男性DV被害
男らしさが悩みの種に?相談できない&理解されない男性DV被害
“高校無償化”に賛否 私立を優遇?公立は定員割れも...どう生き残る
“高校無償化”に賛否 私立を優遇?公立は定員割れも...どう生き残る
この記事の写真をみる(4枚)