将棋の第50期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第3局が3月2日、新潟市の「新潟グランドホテル」で行われ、藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖、22)と挑戦者の増田康宏八段(27)が現在対局中だ。注目の一戦は、藤井棋王の先手で角換わり腰掛け銀の出だしに。防衛3連覇に王手をかけている藤井棋王が決着局とするのか、後がない増田八段が反撃を開始するのか。今後の展開から目が離せない。
藤井棋王の2連勝で迎えた第3局。通算44回目となった新潟対局は、若き絶対王者とタイトル戦初登場の増田八段による若武者対決となった。
決着局となる可能性がある本局では、先手番の藤井棋王が得意の角換わりを志向。しかし、増田八段にとっても研究範囲とばかりに早いスピードで指し進められ、昼食休憩までに65手進行したが、挑戦者の消費時間はわずか17分だ。まだまだ増田八段の研究済の範囲内と見られており、藤井棋王の対応が今後の見どころのひとつとなりそうだ。
昼食休憩明けには、藤井棋王の飛車の動きに注目が集まっており、増田八段はどのように攻めをつなげていくのか。解説の屋敷伸之九段(53)、本田奎六段(27)は「難しい中盤のねじり合いから、互いに力が出せそうな展開」と印象を語っていた。
この第3局で藤井棋王が勝利した場合、防衛3連覇を達成するとともに、タイトル戦での通算勝利数が100の大台に乗り、さらにはタイトル獲得数が27期となり、谷川浩司十七世名人(62)に並ぶ歴代5位の快記録となる。新潟を記録樹立の地とするのか、増田八段が阻止して反撃を開始するのか。注目の一戦に大きな期待が寄せられている。
持ち時間は各4時間。
【昼食の注文】
藤井聡太棋王 のどぐろ茶漬け御膳、ウーロン茶(冷)
増田康宏八段 海の幸重御膳、お茶
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太棋王 1時間53分(消費2時間7分)
増田康宏八段 3時間43分(消費17分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)





