ではなぜ、維新ではない他党の立花氏に情報漏洩したのか。「新聞記者などに話を聞いたが、みんながその情報を知っていたが、真偽不明だし、情報源がないから出せないよね、で止まっていた。しかし(立花氏は)裏取りができない状態で発信した。(百条委員会の)音声データの内容は、元副知事が答弁の最後に『元県民局長のプライベートデータがあった』と言った瞬間に、百条委の奥谷謙一委員長が切った。議事録に残らないように切った。『切って何を隠しているんだ』とネットで拡散され、県庁の誰かが斎藤氏を追いやろうとしているという論調が生まれ斎藤擁護、オールドメディアはけしからんとなっていった」。
宮崎氏は、維新・吉村代表が知らないところで県議が動いていたと考察し、「情報がまさか漏れるとは思っていなかった。こっそり立花氏と『自分たちが出したとは言わないで』と握っていたとは思うが、こういう風になっちゃった。吉村氏は『選挙にどこまで影響を与えたのかは分からない』と言っていたが、本来のルール上であれば出てこなかった情報により投票行動が変わった。私は明確に、選挙結果に大きく影響を与えたと考える」と語る。
今後、斎藤知事はどうなるのだろうか。「もう一度、不信任を出すのか。当時は『不信任の内容がおかしい』と再選したが、内容が合っていたとなると、もう一回不信任を出さなくてはならないのが筋だ。(百条委の)結果が出てから、不信任を出さなければいけなかったのに、世論が沸いたため、議会側も我慢できずに出した。本来であれば、今ごろ1発目の不信任決議が出て、失職・選挙になるべきだった」。
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