「AIを覗く時、AIもまた覗き返している」

就活での生成AI利用が活性化
拡大する

 就職活動でのAI活用について、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介氏は「いいのではないか。『就活で電子メールやGoogle検索を使っています』なんて、今はいちいち言わない。同じことで、AIを使って就活をするのは10年後には当たり前になっているだろう。要は『使い方』の話だ」と述べた。

 一方で、学生側は企業が選考にAIを活用することには好ましくないと考えているという。

 企業が選考でAIを利用することについて、マイナビが大学生に聞いたところ、エントリーシートについては「AIの評価基準が不透明で、全てを正確に評価できるわけではないと感じる」=50.1%。面接については「AIがどのように回答内容を評価しているのかについて、疑問を持つ」=48.3%という回答が最多に。

 これについて神庭氏は「企業も当然使う。選考を受ける側として自分がAIを使っているのに、企業にはAIを使ってほしくないというのは少しワガママでは。AIを覗く時、AIもまた覗き返しているということ。自分も使っているんだから、そりゃ企業も使うよね、という心構えでいた方がいい」と指摘した。

 また、企業側の採用活動におけるAIの活用法について、以下のように提案した。

「たとえば企業側もAIを使って、事前に『模範回答』を作らせておく。偶然似ることもあるだろうが、学生の答えがまったく同じだったら、アレ?もしかして……となるだろう。回答欄を2つ用意して、AIの回答と、あなた自身が考えた答え、両方書いてくださいと併記させても面白いかもしれない」
 
「あるいは、回答を審査するのではなく、『この回答を導き出すにあたって、あなたはAIにどんなプロンプト(指示・質問)を投げましたか?』と聞く手もある。学生の質問力やAI活用の力を見るわけだ。企業も学生も、AIがあることを前提にして上手に使っていく。見抜くべきところは見抜いていかないといけない」と述べた。
(『ABEMAヒルズ』より)
 

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【映像】「気持ち悪い」 小学校隣接の公園で性的ビデオ撮影
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