■いじめ被害で娘が別室登校に「先生に言っても『仲がいいですよ』の繰り返し」
スズキさんは、現在小学6年生の娘がいじめ被害に遭った。低学年で、暴言や暴力、無視などがスタート。4年生で重大事態の調査が行われるも、その途中で不登校に。加害者と同じクラスになる可能性があったため、調査が終わった2月から別室登校になった。それが2年以上続き、卒業を控える今、まだ進学先の中学校は決まっていないという。
娘は当時、自身のケガについて「転んだ」と話したが、スズキさんは疑問を持っていた。「どう考えても、ぶつかったりしなければできないような場所に傷があった」「低学年だったので、いじめの証拠は残しにくいし、見えにくい部分ではある」。そのことを先生に相談するも、「『仲がいいですよ』で毎回終わってしまった」そうだ。
スズキさんは「今の問題が解決しなければ子どもは立ち直れないと思い、転校は考えなかった」というが、加害者や教育現場へは何を求めるのか。「謝罪が1回もないので、まず謝っていただきたい。また、被害者へは『されてどうだった?』ということの繰り返しで、先生たちから『こういうことはよくなかったよね』と、きちんと教育していただきたかった。加害側への厳罰化は考えていなかったが、人が死んでしまうような学校の体制については、すごく大きなクエスチョンマークがある」と話した。
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