4巡目に早くもイーシャンテンとなると、実況の日吉辰哉(連盟)は「来たー!」と大声を上げる。そして5巡目、ソウズで雀頭ができると、一息置いて二・五万待ちでリーチを決断だ。山には5枚もある。「間があったのは、出アガリしようかしないか、決断したということですね」と説明した。「出アガリの場合は裏ドラ1枚乗ると2着」と日吉が状況を伝える。ツモって裏ドラがない場合でも3着には浮上する。
瀬戸熊が南を鳴いて押し返すが、渡辺はその後に二万をツモ。リーチ・ツモ・タンヤオ・平和に、気になる裏ドラはなんと雀頭に2枚乗った。1万2000点のアガリで一気に2着浮上、ゲームセット。日吉は「2着から4着にジャンプアップ!」と大騒ぎ。視聴者も「つええw」「マジかよー!」「やったぜ」「裏裏ナイスw」「つえーーーー」「たっか」と大きな反響を寄せた。
この局で渡辺が手にしたのは、素点の1万2000点に順位点の4万点を加えると実に5万2000点。親の役満(4万8000点)以上のお宝を掴み取った。渡辺は学生時代から“太くないお”のハンドルネームでネット麻雀界を席巻。圧倒的な実績をひっさげ、プロ歴わずか半年足らずでMリーグデビュー。ネット麻雀の神が決めたこの一撃で、見る者はその底知れない強さを改めて思い知ったはずだ。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





