今後の連合の立ち位置は?

連合の立ち位置は
拡大する

 党大会では石破総理は24分の演説のうち1分40秒余りを芳野会長に向けた言葉で、“手厚い対応をした”と言われている。これは選挙などを見据えてのことなのか?

 西田氏は「今、国政政党や連合も含め、利益団体など様々な主体が、“従来とは異なるいろいろな組み合わせ”を模索している。誰を支持するのか、どの党を支持するのか、それからどこと協力するのか、様々なあり方を模索している。その表れの一つだと考えていい。連合にも様々な主張がある。それらを政策的に取り入れてほしいというところもあり、賃上げを是非とも実現したい。いま、国民民主党は『手取りを増やす』ということで大変人気があるが、石破総理は『自分たちも労働組合などと協力しながら新しい賃上げの形を模索している』とアピールしたいはずだ」と分析した。

 今後の連合の立ち位置はどうなっていくのか?

「連合は『健全な2大政党制』という中で“非自民党の側”を支持する立場をとってきた。政治的には中立としながら、現実的にはそのような立場をとってきた。ただ、その旧民主党が複数の政党に分裂してから常に『一つにまとまるように』『選挙で協力するように』ということをずっと主張してきた。今回も両方に協力するように要請している。何か新しいことをやってるかというとそうでもない」

 夏の選挙の勢力図はどうなっていくのか?

「2024年から“既存政党不信”が続いている。これは自民党だけではなく、立憲民主党や維新も含めて古い政党があまり信じられていない。去年の東京都知事選の裏で行われた東京都議会補選で、都民ファーストは議席を取っているが既存政党は自民党に限らず政党議席を伸ばせていない。その後の兵庫の県知事選や総選挙、全般的に既存政党不信が続いている。この流れは今年の夏にも続いていくと考えている。都議選もそうで、参院選にも引き続きそのような雰囲気があるのではないか。すると、新しい政党、国民民主党もそのように目されているが、そうした政党にとっては有利なのではないか」と述べた。
(『ABEMAヒルズ』より)

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