【写真・画像】選択的夫婦別姓巡る“小泉案”に専門家「逆に自民党がまとまる」…選択的夫婦別姓めぐり思惑交錯 1枚目
【映像】20年ぶりの“異変” 自民党大会に登場した連合の芳野会長
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 9日に開かれた自民党大会。連立を組む公明党に加えて、“珍しいゲスト”が登場した。

【映像】20年ぶりの“異変” 自民党大会に登場した連合の芳野会長

 登壇したのは、700万人の労働者が加盟する、日本最大の労働組合組織「連合」の芳野友子会長だ。選挙では立憲民主党と国民民主党を支援しており、会長の出席は20年ぶりとのことだ。芳野会長は、物価上昇に見合う賃上げ、ジェンダー平等、特に選択的夫婦別姓の実現を求めた。
 

連合の芳野友子会長
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 対する石破総理は、「物価上昇を上回る賃金上昇を実現し、労働者の方々の働き方改革を実現する」と述べたが、「選択的夫婦別姓」については踏み込まなかった。高額療養費制度はじめ、野党への譲歩が続く石破総理の姿勢に、ライバルたちは不満をにじませている。

 選択的夫婦別姓について、小泉進次郎衆議院議員は「国会で法案を審議して国民の皆さんの理解を深めるべきだ。仮に採決をという場合になれば、党議拘束はかけるべきではない。党で縛るということではなくて、一人ひとりの考え方・価値観に委ねるべきではないかと」と述べ、「昨年総裁選で訴えた思いと全く変わりない」として、導入への意欲を改めて示した。一方、「連合」の本来のパートナーである立憲民主党と国民民主党は、自民党を二分する選択的夫婦別姓の実現を訴えている。

 立憲民主党 野田佳彦代表は「この国会の後半には、『選択的夫婦別姓』が大きなテーマになってくるだろうと思う。ぜひ、これを実現していきたい」と述べ、国民民主党 玉木雄一郎代表は「公約でも掲げているので、『選択的夫婦別氏』は、基本的には進めるという立場だ」と述べた。

 自民党の岩盤保守層が警戒心を強める選択的夫婦別姓。石破総理はこの先難しいかじ取りを迫られている。
 

自民党と連合の関係は“対立的”?
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