刑務所での生活については「僕はMAXで4人。トイレしている姿も見える。プラスチックの透けている窓があって全部見られるし、嫌がらせがあったりとか、受刑者同士でケンカだったりとか」と振り返った。

 そんな刑務所生活のなかで、特殊詐欺で逮捕された人間と数多く出会ったという。「タイで一斉摘発された時期があって、その一部とかも来ていた」と語るAさんは、唯一受刑者同士で会話ができる運動時間に「なんでやったの?」と話すなどして“探り合い”をしていたそう。

 2023年3月に出所、迎えに来た両親の姿を見て、今度はAさんが泣き崩れたそう。現在はキャンプ場の仕事に従事して、被害者におよそ100万円を返金した。Aさんは、あのときなぜ警察に相談できなかったのだろうかと後悔している。

 「もちろん、いま考えれば『絶対おかしい』というのはある」と前置きしながらも、「『指示は完ぺきだし、絶対君は捕まることはない。警察にも裏で根回ししているから大丈夫』みたいなことをずっと言われる。自分が警察に行ったとしても、親のほうで何かあったら嫌だとか…。警察に行くのも怖かった」と振り返った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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