■AIの進化で、リアルな“人間の価値”はどうなる?
しかしながら、ぶっちょす氏は「“生成AI美女”はオワコン」と警鐘を鳴らす。「キャッチーで、参入者も一番多い業界だ。規制の強化や、視聴者が目新しさをなくすことにより、再生数を回したり、ファンクラブに登録してみたりする人が減る。生身のインフルエンサーのように、売れるまでのストーリーもない。体系や顔が似ているため、飽きたら解約してしまう」。
評論家で情報キュレーターの佐々木俊尚氏は、「これ以上リアリティーを追求しても、そんなに差はなくなる。テレビの解像度は、いま4Kや8Kだが、それ以上は人間の目で認識できないから十分であるのと似ている」と予想する。
そうした未来においては、「“ヒストリーの有無”が問われる。AIとの会話を突然切ると、そこでAIは存在しなくなるが、リアルな人間はどこかに存在し続ける。逆に言うと、“人生”を人為的に生成できれば、AIの可能性はまだある。そこまで構築できれば、人間と同じようなパーソナリティーを持つ、自律的な人格になってくる」と考察した。
佐々木氏のビジョンに、HARUKI氏も同意する。「すでにヒストリーづくりを始めている人もいる。僕も『○○ちゃんのダイエット日記』と題して、ぽっちゃり太っている状態から、トレーニングで痩せて、最終的にマッチョになる設計をして、他と差別化を図っている」。
(『ABEMA Prime』より)


