FIFAワールドカップ2026アジア最終予選(3次予選)で、3月20日にバーレーン代表、25日にサウジアラビア代表といずれもホームで戦う日本代表。森保一監督が招集したメンバーの予想序列と起用法を改めてまとめる。
最近は27人が基本だった選手数が今回は25人。森保監督は3月13日の記者会見で「現在、招集できるかどうかを確認している選手がいます。週末のJリーグや海外の試合を見て、どうするかを決めます。基本的には27人にしたい」と追加招集の可能性を示唆している。ただ、現時点では未発表のため、一旦は25人で整理したい。
まずGKは今最終予選の全6試合でいずれもフル出場し、わずか2失点と安定する鈴木彩艶(パルマ)が引き続きレギュラーと見て間違いない。ただ、バーレーン戦に勝利してW杯出場が決まったとなれば、経験を積ませる意味でもサウジアラビア戦は大迫敬介(サンフレッチェ広島)か谷晃生(FC町田ゼルビア)が抜擢される可能性もある。
今回で最大の不安要素は、最終ラインだ。怪我で長期離脱中の冨安健洋(アーセナル)と谷口彰悟(シント=トロイデン)に加え、主力に成長した町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)、前回の24年11月で起用された橋岡大樹(ルートン)までも故障で招集外。代わって長いリハビリから復帰した伊藤洋輝(バイエルン)が約9か月ぶりに復帰したとはいえ、3バックにもかかわらず招集5人と量的にも心許ない。
実績を加味すれば、右から瀬古歩夢(グラスホッパー)、板倉滉(ボルシアMG)、伊藤がファーストセット、高井幸大(川崎フロンターレ)と関根大輝(スタッド・ランス)がバックアップという序列になるだろう。関根は本来右SB/WBだが、今回は全体のバランス的にCB枠での選出になる。
瀬古は右利きながら左足もハイレベルで、左CBでの起用も可能。とはいえ頭数の問題はあり、追加招集の1枠はおそらくこのポジションになるだろう。町田は3月9日のベルギーリーグで右足首を痛めて交代したが、そもそもは間違いなく招集候補に入っていたはずで、今週末の試合に出場できる状態ならば追加で食い込んでくる可能性は十分。同じ左利きの中山雄太(FC町田ゼルビア)も候補になりうる。
ダブルボランチは、過去6試合を見る限り遠藤航(リヴァプール)と守田英正(スポルティング)が不動のレギュラー。ただ、守田は怪我明けでもあり、コンディションが悪ければクラブで好調の田中碧(リーズ)が先発というシナリオも十分にありえる。藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)は海外組込みのフル代表だとまだ出番がなく、まずはデビューを目指す立場だ。
多士済々のウイングバックは使い分けか