並ばれる形となった中部は、第7局で青嶋七段が登板。同世代の高見七段を相手に鋭い攻めで逆転勝利を飾ることに成功した。第8局では、青嶋七段が伊藤叡王との一戦でも切れ味鋭い指し回しを披露。藤井竜王・名人も「さすがの切れ味」と言わしめ、チームの勝利を決めてみせた。
5勝3敗で勝利を飾った中部の杉本監督は、「苦しい将棋も多かったが、青嶋七段の第7・8局の見事な終盤戦で勝ち抜くことができた」と勝ち頭を称賛。その上で、「このチームは豊島九段と藤井竜王・名人の“二大エース”が控えているということで安心して戦うことができると思う。そういう意味で宮嶋四段、青嶋七段ものびのび戦うことができたと思う。これが中部チームの強さ」と強調していた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)