目の前にイングランドの選手はほとんどなく、後は走り切ってトライを決めるだけと思われたところ、その背後から懸命に追ってきたのがカウワン=ディッキーだった。マレーがボールをキャッチし、まさに1歩目を踏み出そうとしたところ、左手を懸命に伸ばして、マレーの左足首付近をタップ。バランスを崩したマレーはその場に転がると、サポートの来ていた他のイングランド選手に囲まれてしまった。
走力では敵わない相手に対して、ここしかないタイミングで決めた妙技アンクルタップ。放送席からも「おー、効いた!」「確実にかかとを叩きに行っていますね」と大きな声が飛んでいた。
(ABEMA/WOWSPO/ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ)