【写真・画像】専門家が懸念を示す「NK細胞療法」 400万円支払った経験者が語る当時の心境「標準治療の先生は現実的で厳しい」 1枚目
【映像】「NK細胞療法」に400万円…標準治療の医師に投げられた言葉とは?
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 がんの自由診療の「NK細胞療法」をめぐり、専門家から効果に疑問の声が上がっている。

【映像】「NK細胞療法」に400万円…標準治療の医師に投げられた言葉とは?

 がん患者としてこの療法を受けたという男性に当時の心境を聞いた。

「『治る可能性は非常に低い』『延命治療になる』と話された。実際にその時に公開されていた、肺腺がんステージ4の5年生存率がたしか5%なかった」

 2012年、第1子が誕生し、新たな会社で働き始めようと思った矢先に健診でがんが見つかった男性。手術したものの、約半年後に副腎や脳などに転移していることが発覚した。再度治療を行ったが、医師からは「再発する可能性が極めて高い」と指摘される。

 なんとか再発を予防したいと考えた男性が目にしたのは…

「自由診療をネットとかでいろいろ調べていて、“肺がんステージ4が治った”とか。(主治医の)先生に『自由診療とかもやってもいいか』と相談したら先生は『駄目だ』と」

 男性は別の主治医を求めて病院を移り、その病院で標準治療を継続しながら、同時にある医療機関で自由診療の「NK細胞療法」を受ける。

「自分の血液を抜いて、それを培養してがん細胞を倒すNK細胞とかを増やし、1〜2週間後に体に戻すというもの。1クール200万円ぐらいで、それを2クール(計400万円)やった」

 しかし、その後、状態は悪化。

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