青山氏は今後ついて「予算が成立するかどうか、しかもこれから企業団体献金の問題を議論しようとしている、一番センシティブなタイミングだ。間が悪く、センスのない事件だと言える。これからどうなっていくかは、まだ様子見の人が多い。参議院議員は参議院選挙が近いから『このままではまずい』となっているが、自民党の全体としてはまだ様子見が多く、世論がこの問題で『石破氏はダメだ』ということになれば、野党は不信任案を出してくるだろうし、自民党からも石破おろしが起こってくるだろう。ただ、あまり世論がこの問題を重く見ないとなれば石破氏がそのまま続く。今まさに分水嶺にあるが、若干石破氏に分が悪いほうにどんどん流れている」と述べた。
この問題が浮上してから、青山氏は石破氏に直接、話を聞いたという。「本人は、自分が初当選した40年前に、当時の中曽根康弘総理が会を開いて、“お仕立て券”をくれたと。この券でスーツを作るのだが、銀座のテーラーにいったら30万円だと言われた。これで3着作れますかと聞いたら1着だけですと言われたという話があって、そういうねぎらいを総理総裁はするものだということでやったと。石破氏の思いは多分そうだったのだろうと思うが、40年たって全く政治の状況が変わり、去年あれだけ“政治とカネ”が問題になったなかで、あまりにもセンスがない」。
配り方についても「(会食した)その場で渡さないで、事務所の職員が秘書へ配りに行った。これもまたセンスがない。秘書が政治家に渡しても、『お前がもらった』と後から言われ、裏金事件のように罪を問われる。秘書が勝手にやったことだ、秘書は怖くて『先生返してください』となるのに、そんなこともわからなかったのか」と批判する。
石破総理を止める人がいないのが「大問題」
