3勝10敗で迎えた十四日目は、宮城と取組を行った。3勝3敗の宮城は北勝富士との一番に勝てば、念願の関取昇進を確実なものに。絶対に負けられない戦いだった。
立ち合い前へ出ていった北勝富士は宮城を土俵際に追い込むも、交わされ、素早い動きについていけず。背中を見せたところで送り出されてしまった。令和三年五月場所に初土俵を踏んだ宮城は、長らくの幕下生活にピリオドを打ち、感極まった表情を見せていた。 一方、土俵下に落下してしまった北勝富士は苦悶の表情を浮かべて、立ち上がることができず。右膝を触り、怪我の状態を気にしていた。館内が騒然となる中、スタッフが車椅子を運んでくると、ほぼ同時のタイミングで立ち上がる北勝富士の姿が。
すると北勝富士は車椅子に乗ることを拒否し、ゆっくりの歩調ではあったが、自らの力で歩いて、花道から引き下がる選択をした。この光景に「えっ乗らないの?」「車椅子断った」と驚きの声が上がったほか、「プライドで歩いてる」「アカン、これは泣ける」というコメントも寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)
この記事の画像一覧2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗



