第6局では、冨田五段と関西Bからただ一人ステージ2に進出した宮本六段が激突。相振り飛車の戦いから冨田五段が仕掛けて戦いを起こすと、宮本六段にバランスを取る間も与えない機敏な攻めを披露。一方的に攻め切って白星を奪い、チーム勝利を決めた。
5勝1敗で関西Bを破り、初の予選突破となった関西Aの谷川監督は「今回もメンバーに助けていただいた結果で(本戦に)進むことができた」と満足気な表情。しかし、プレーヤーとして結果が出せなかったことに対しては「チームは快勝ですが、自分だけヒットがなくてエラーもしている、という心境です」と苦笑いを見せる場面もあった。関西Aにとっては、初の本戦へ。控室では勝ち星を挙げた棋士が戻るとハイタッチして迎えるというのがチームの恒例になっているといい、「準決勝はもっともっと強いチームと戦うことになることを想像しているが、あと1回、2回と“ハイタッチ”をしたい」と勝利を誓った。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)