全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ2位決定戦、関西A 対 関西Bが3月22日に放送された。“関西ダービー”となったこの試合では、今大会好調の関西Aが勢いを維持し、関西Bを圧倒。5勝1敗で勝利し、初の本戦進出を決めた。
今回も関西Aで先陣を切ったのは、兵庫県三田市出身の冨田誠也五段(29)だった。「小学生時代から知っている間柄」という大阪府高槻市出身の古森悠太五段(29)との対戦では、相振り飛車の出だしから中盤でペースを掌握。角を軸にした攻めから押し切り、チームに勢いを付ける先勝を持ち帰った。
第2局では、関西Aを率いる谷川浩司監督(62)が関西Bで和歌山県上富田町出身の宮本広志六段(39)との相振り飛車とのスリリングな接戦に敗れ1勝1敗に。それでも、第3局では兵庫県加古川市出身の久保利明九段(49)が関西B監督の畠山鎮八段(55)に、第4局では京都府八幡市出身の佐藤康光九段(55)が今期叡王挑戦者となった斎藤慎太郎八段(31)にそれぞれ勝利し、関西Bを突き放した。
さらに、第5局では“フィッシャー王”の呼び声も高い兵庫県西宮市出身の稲葉陽八段(36)が大阪府八尾市出身の大石直嗣七段(35)を相手に四間飛車を選ぶと、千日手模様から見事な読み切りを見せて勝利。ステージ1終了時点で4勝1敗と大量リードを奪ってみせた。
貴重シーン?ハイタッチして喜ぶチーム関西A