■厳しい状況が続く農業従事者たち

令和の百姓一揆
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 「令和の百姓一揆」は高齢化、収入の現象、離農の増加など苦境の農業を立て直すために設立された団体。1月21日にクラウドファンディングを開始すると、現在は1500万円を突破し、移動費やチラシ印刷代、会場費などに充てている。スローガンには、農民に欧米並みの「所得補償」などを掲げている。

 参加者で酪農家の金谷雅史さんは「酪農も非常に厳しい状況。国や消費者のみなさまに対して、いろいろなことを訴えてきているが、なかなか状況が好転しない」と語ると、令和の百姓一揆については「「実行委員会として農業者の方が半数はいないくらいで、100人後半。実行委員会全体では400人近くいる」と説明。「酪農家、畜産農家もいれば、農家だったり、いろいろな方がいる」と付け加えた。

 またコメ農家である藤松泰通さんは、次々と離農を目の当たりにしている。「自分は8年前から、浜松で農業を始めた。年を追うごとに、周りの田んぼが耕作放棄地となって、草がぼうぼうで、木が生えたりしている。去年ぐらいからは田植えをしたけど、刈り取らないところもあった。あとは1台で何百万円もするコンバインという機械があるが、それをタダでいいから(もらってくれ)と言われた。普通だったらあり得ないこと。周りのコメ農家さん、野菜農家さんもどんどん減っていて、本当に農家がいなくなってしまうと感じた」。

■農家が簡単に大規模化できないのは?
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